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2月28日

今日はまず「日月華」へ。落ち着いた店内でモニターに映る『チャーリーズエンジェル』を観ながら、1杯目はギネス。ルーシー・リューは、はっきり言ってむちゃくちゃタイプの女性である。
猛烈に腹が減ってるのを自覚し、フライドポテトをオーダーしてみる。「珍しいですね(俺がフードをオーダーするのは)。油を換えたばっかなんで、おいしいですよ。」 ブラックペッパーがスパイシィな、口当たりサクサクのポテトを機械的に口に運びながら、ジンリッキーを飲んで、マッカランを飲む。
「風凛」に移動し、タリスカーを水割りで飲んでAS WE GET ITをストレートで。ラガヴーリンをしばらく飲んでないと言う話と風邪が流行ってるねという話。
とどめに「ブルーバー」で、ジャックダニエル、ワイルドターキー、ターキーベースのロングカクテル、を飲んでお勘定。久しぶりに飲んだジャックダニエルは、風味は良い按配であるものの、バーボン的な攻撃的さというか、トゲトゲしさのような刺激が少し物足りないかな……と、これは完全に俺の好みというか理想の話だが。ジャックの後に飲むことで、ターキーをいつも以上に美味しく感じてしまった。


2月27日

仕事終わりに「ミディソワール」へ。いいちこのお湯割りで身体を温めて、ジンのソーダ割りとジンのロックを1杯ずつ。日曜ということで客もあまり多くなく、のんびりゆっくり飲めた。
「ブルーバー」に移動して、ギムレット。ブルーバーのギムレットはなんか久しぶりに飲んだ気がする。2杯目はなんとなくグレンリベットを飲んでみたりして、マスターと映画の話とかなんかいろんな話しをしながらタリスカーを飲み、最後はマッカランで〆てみる。あぁ、そういやクエンティン・タランティーノの話だったんだ。『キルビル』のvol.2を借りにいかないと。


2月25日

久々に地元へ繰り出す。まず「日月華」に行き、ジントニック。キンキンに冷えたそれをのんびり楽しむが、速いペースでカキ氷を食べ終えた後のような喉のピリピリ感を少し覚える。2杯目はギムレット。かなりドライな飲み口だったら、ここで喉がもう1段階ダメージを受けてたが、良い具合にソフトな飲み口だった。
ボケッと飲みながら、しばしモニターに映る『ダイハード』に見入る。このシリーズは"3"を映画館で、"2"をテレビ放映で、そしてこの"1"をレンタルビデオで観たことがあり、印象としては"3"が一番面白かったんだが、なかなかどうして、この"1"もよく出来ている。これだけタフでパワフルな主人公を演じるブルースウイリスが、ヘヴィな状況に陥るたびに、泣きそうな顔を素直に浮かべることで親近感を演出しているのだろうか。
もうちょっとでクライマックスを迎えるというところだが、後ろのテーブル席にやって来た7〜8人組がけっこうやかましかったので、オールドプルトニーを飲んで店を出る。
2軒目は「風凛」。まずジャックローズを飲んで、ちょうど俺の正面に置いてあって目に付いた、グレンドロナック15yというのを飲む。シェリー樽と何かの樽で仕上げた酒を1本のボトルにまとめたというハイランドのものだが、ブレンデッドほどの複雑さはないにしても、いつも飲んでるモルトに比べたら、若干のよどみのようなものが感じられる。けして不味くはないんだが、こういうタイプの酒に対する慣れが少ないのか、どうしても違和感のようなものを感じてしまうな。それさえ除けば、クセらしいクセもなく、とっつきやすいなかなかの酒。最後にタリスカーを飲んで店を出る。
とどめの酒を飲むため「ブルーバー」に向かい、スプリングバンクとワイルドターキーを飲んでお勘定。帰り際にマスターに、「明日は雪らしいですよ」と言われ、(もう2月も終わるのに…ほんまかいな)とか思ったが、次の日きっちり降っていた。日毎の寒暖の差が激しいな。


2月24日

今日は1日中雨が降っていた。夜になってもやまない雨の中を、連れの家の近くにある居酒屋「木綿花」へ向かう。
珍しく客が多い店内のカウンターに座り、まず生中を飲んで、刺身盛り・とろろオクラ・生レバーなどを食べる。いろんな店で生レバー(牛の)を食べているが、この店のものほど美味しい生レバーは食べたことがない。臭みが全くなく、歯応えがリアルで、舌に触れる感触がなんともぴちぴちして新鮮さが楽しい。
今日はテレビは『どっちの料理ショー』にチャンネルがあわせられていた。まだやってたんだな、この番組。”鉄火丼vsかき揚げ丼”という対決で、鉄火丼に使うマグロなんか、稀少品である国産のメバチマグロの特に美味しい部位を、やはり高級品のなんとかっていう醤油でヅケにして…とかやってるが、そんなのおいしいに決まってるじゃねーか。もっとスーパーで買えるような普通のマグロを、プロの調理師のテクニックでもって美味しく召し上がれるとか、そういう方向性から食べさせる気を起こさせろよとか思った。
そんなことをぶちぶち言いながら、いいちこを水割りで飲んで、白波をロックで2杯飲む。計4杯だが、これでけっこう酔っ払った。終電で帰ってこようと思っていたんだが、結局連れの家に泊まることにする。


2月23日

連れの家で、鍋をしながら日本酒を飲む。鶏モモ、白菜、水菜、豆腐、えのき、しめじ、などを、適当にぶち込んで、昆布でダシをとっただけのほとんど水炊きのような鍋を食べながら、モルツとヱビスの缶ビールを1本ずつ空けて、年末に頂いた松の司をがぶがぶ飲む。
年末に開封してからだいぶ時間が経っていたため、風味が削がれてるかと懸念した松の司だが、たしかに香りは幾分弱いものの、喉越しがよく、モワッと甘味が強いタッチながらも飲み込んだあとに舌の上に残る後味にいささかの歪みもみられず、非常に美味しく頂くことができた。あっさりした味付けの鍋に、特にマッチしたようにも思う。
飲む前は1升瓶に1.4リットルくらい入ってたが、さすがに全部飲み干すことは出来ず、最終的には3〜400mlくらい残してしまった。早いうちに飲んでしまわないと。


2月21日

ヒマな時にアクセス解析を見てると、いろんな検索ワードでこのサイトに飛んでくる人がいて面白いので、簡単にまとめてみました。まだ夜勤期間中でなかなか飲みに行けないので、「つなぎ」のような更新です。

解析サービスの仕様で、集計期間は去年の11月から昨日までの分。
ちなみに”梅田 バー アードベック”などのように、複数の語句で検索された場合は、それぞれの単語が1回ずつカウントされてます。



1 梅田 4.3%
2 滋賀 3.6%

ともに、それぞれの「地名」プラス「店の名前」という検索が多いイメージ。「滋賀」のほうは、日本酒の名前とペアなのもけっこうある。


3 俺流 3.4%

去年の秋から冬にかけて多かったようだ。最近はこの単語じゃあまりこのサイトは引っかからない。中日ドラゴンズが優勝したこととうっすら関係あるんだろうか。


4 風凛 2.9%
5 動画 2.8%

日記をメインに据える前の時代に、バイクと車の事故の動画へのリンクをトップページに張ったら、エライ勢いでアクセスがあった。


6 相良兵六 2.1%
7 とも吉
  レシピ 1.4%


ひるがえって考えるに、レシピという単語をよく使ってるのかもしれない。「カクテルの名前」と「レシピ」が多そうだが、鍋とかつまみを自作したときもこの単語を使ってる。


8 バー
  地酒のみつ 1.3%

9 居酒屋
  ギネスサージャー
  ベリーヤング
  アードベックベリーヤング
  大阪
  ブルーバー 1.1%


ウィスキィの銘柄では、アードベック、それもベリーヤングがダントツで多い。需要に対する供給(情報を求めてる人に対する、ネットでのこの単語の使用頻度)が少ないということだと思う。


10 飲み方
   日月華
   バイク動画
   酒 0.9%

11 新梅田食堂街
   酒の名言
   アードベック
   福岡 0.8%

12 神戸
   亀厘
   ハーバーイン
   木綿花
   ブラックライト 0.6%

13 三喜
   レモンハート
   遊食屋
   オーガスタターロギー
   チュ
   とり平
   チャンスは毎週
   エルアンドジー
   焼酎
   ミディソワール
   アードベグ
   液キャベ
   BAR
   セブンシーズ 0.4%



以下、少数ヒットのものの内、変テコな単語を羅列

かぶら蒸し なぞなぞ、王様、息子、ラクダ 拾いもの 安く飲める ヲタ芸 視聴率 紅白 安い 無料 ゴスペ エロ 豚ぷら ペネロペ・クルスのおっぱい 相田みつを バーの経営 かっぱ 前川 ペネロペクルスのおっぱい 画像 藤本 インスパイア 日本有線放送大賞 NOVA フットワークの軽いコアラ おいしい飲み方 食わず嫌い王 氷川きよし 迷惑料的 南部せんべい マグロユッケ 皇室御用達 格好つける 球技 なぞなぞ問題 おっぱい 遅く着いたほうが 宝 すじこん 牛 漫画版機動戦士ガンダム 美貴 きれいな人 食いでん 舌 批評 ちんちんかもかも ゆとり教育の目的 キャンプ ユーロカップ

1年以上継続してだらだらと作文してきた結果、「ペネロペクルスのおっぱい」という単語を使うことの重要性に気がつきました。


2月16日

今日はまず日月華に向かうが閉まっていた。ギネスが飲みたいときほど閉まってたり満席だったりすることが多いように感じる。気を取り直して、やや久しぶりに「L&G」へ。
初めて座る、入り口から一番奥の、カウンター端っこに腰を落ち着け、まずジントニック。少し辛口なトニックウォータを使ってるのか、飲み口に切れ味があり、しかし飲み込んだ後に口中にほわっと優しい上品な甘さが絡みつく、とても美味しいジントニックだった。単に俺の喉が乾いてただけという可能性もあるが、これほどウマいジントニックは初めて飲んだ(゚д゚)ウマー
2杯目はギムレット。3杯目は少し迷ってマッカランをオーダーする。しかしいつも飲んでるオフィシャルの12yは無いとのことで、ボトラーズの物を飲む。
ゴードンマックファイル社瓶詰めの1996と書かれたそのボトルの雰囲気はオフィシャル物とは全然違うが、正直いつも飲んでるものとの味の違いはあまり無いように思った。マスターによると、このゴードンマックファイルという所は、いろんな酒をボトリングしているが、必ずシェリー樽を使うのだという。しかしマッカラン自体がシェリー樽で熟成されている銘柄なので、あまり違いが判らなくてもしょうがないとのことだ。まあでも俺なんかより味の違いに明るい人が飲めば、やはり飲み分けが出来るんだろうなと思う。
2軒目は「風凛」。カクテルを飲もうかと考えて、なんとなく目に付いたグレンロセスを飲むことにする。この酒を飲むのは2回目で、去年の秋か暮れに初めて飲んだときに、マッカランに近い印象を抱いた記憶があったので、マッカランの味が舌に残ってるうちに試してみようと思いついた。飲み比べた感想は、マッカランのほうが味に重厚さが有るなというもの。香りはやはり似ている。また今度逆の順番で飲んでみよう。
2杯目はハイランドパーク、3杯目はタリスカー。マスターとウィスキィの話を少しし、暮れに飲んだスプリングバンクKBケルティックシリーズの話から、ロングロウという、スプリングバンクと同じキャンベルタウンのウィスキィの話になる。なかなか有意義で楽しかった。そのロングロウの話のとき、名前だけ知っていた土屋守というおっさんの『モルトウィスキー大全』という本を見せてもらったが、膨大な数のウイスキィがきれいにリストされた読みやすい本だった。これ俺も欲しいなあ…購入しようかなぁ……
最後に「ブルーバー」にて、ワイルドターキーのロックとターキーカクテルという、昨日と同じ2杯を飲んでお勘定。けっこう酔っ払ったけど体調はなかなか好調な自覚を感じる。

明日から長めの夜勤で、またしばらく飲みにいけません。


2月15日

仕事終わりに「ミディソワール」へ。小雨が降ってたせいか、湿度があり寒さが柔らかかったので、お湯割りじゃなく水割りを飲む。客が少なく、静かな店内で、並んだ酒をぼんやり眺めたり、横浜に行って来たという店員の土産話や食べ物の話をしたりしながら、ターキーのボトルを出してもらい、ソーダ割りで1杯とロックで2杯飲む。ボトルの残りも僅かとなってきた。あと2、3杯くらいだろうか。帰り際にママさんにケーキを頂く。バレンタインデイに関係したプレゼントだということだ。「ということは昨日の残り物か」とか思ったが、悪い気はしない。でもケーキは苦手なので、結局クッキーに替えてもらった。
「ブルーバー」に移動し、ターキーのロックを飲んで、ターキーベースのロングカクテルを飲みお勘定。そんなにたくさん飲んではいないが、今朝の早い時間に健康診断を受けなければいけなかった関係で前の晩ほとんど寝てないことに加え、採血されたことでか、身体がくたくただった。健康診断の結果が出るのはひと月くらい後らしい。γ-GTPの値が少し楽しみだ。


2月11日

午前1時くらいに「日月華」へ。やや久しぶりに来たような感じ。
まずサイドカーをオーダーするが、あいにくブランデーが切れているとのことで、少し考えてマティーニを飲む。1杯目にしてはやや強烈だが、肉体、というか胃が、ピシッと迎撃モードに切り替わるようだ。
後ろのテーブル席には賑やかな一団がいたが、カウンターは俺一人だったので、ボケーっとバックバーや無声映画(この日は『ターミネーター』の1か2が流れていた)を見るともなく見ながら、マスターと旅行の話を少ししつつ、マッカランとタリスカーを飲み、一軒家への引越しを考えているというマスターの、近辺の住宅事情に関する考察を聴きながら、最後にカリラを飲む。
そのうち、家を買うために必要なお金の話から、ギャンブルの話題に転じたが、パチスロ派のマスターが昔、初めて買った馬券が大当たりしたという話を聞いて、懐かしさを覚えながら店を出る。”セキテイリュウオー”なんて名前、何年ぶりに聞いただろうか。
「ブルーバー」に移動し、スプリングバンク、タリスカーとロックで飲む。3人組の男性客がわいわい楽しそうに飲んでたが、下品さや鬱陶しさは感じなかったので、やはりボケボケモードでモニターに映る『オースティンパワーズ ゴールドメンバー』(この映画は、はっきり言って下品全開だが)を眺めつつ、ワイルドターキーを最後に飲んでお勘定。

会社の健康診断が近いので、今日から数日間、禁酒モードに入る予定。


2月10日

連れと梅田で飲む。大阪駅にはスノーボードの板を担いだ人がとても多かった。大方の社会人や学生は明日から三連休なんだな。で、そのあおりか2軒ほど満席で断られた挙句、少し足を伸ばして以前にも来たことがある「闘鶏」という焼き鳥屋に入り、まず生中を飲む。
タタキや皮ポン酢などをアテに、黒石岳ってやつと、名前忘れた何か焼酎を飲む。黒石岳は辛口というか、けっこうスパイシィな飲み口だった。このあと串を数本食べて、虎徹という芋焼酎――なかなか良い趣味の香りがして悪くない――を飲み、もう数品のアテとともに、大虎(山形)というやつと、まんさくの花(秋田)という日本酒を飲む。大虎は、山形らしくないというか、ずいぶんドライで辛味が際立つ攻撃的な印象。あと味がすっきりなので飲み心地が良いといえば良いかな。まんさくは幾分華やかな口当たりで、しっかりした味を持っているが、大虎のあとのせいか、キレが悪いようにも感じた。
けっこうガツガツ飲み食いして酔いが回ったが、軽くもう1軒だけ行っとくかというわけで、連れの家の近くにある、これまでに4、5回来ているバー(しかし看板らしい看板が出ていないため、いまだに名前を知らない)に入り、オールドエズラ、ワイルドターキー、ジントニックと飲んでお勘定。今日はいつも以上に飲みのペースが乱れ、次の日の昼過ぎまで頭が痛かった。


2月6日

今日はこの前八戸で買ってきたせんべい汁を作って食う。キャベツ、ニンジン、ゴボウ、糸コンニャク、鶏肉、豚肉を購入して、それぞれ適当に刻んで、付属のダシ汁とともに鍋に放り込むだけである。
ヱビスの缶ビールを飲んで鍋をつつく。せんべいは、一般的にイメージする醤油味の物ではなく、南部せんべいという、八戸名産のものを使う<イメージ図> 元々、相当に固いこの南部せんべいを鍋に浸し、ちょっと芯が残る程度にふやけさせて食べると、独特の歯ごたえが生じ、なかなか楽しい。
ビールを飲み干して去年の年末に購入した滋賀県の地酒−大吟醸 近江万葉−というやつに切り替える。飲み始めはほのかにフルーティーな香りと切れ味の良い芳醇な辛口が好印象だったが、飲み続けるうちにその辛味がしつこさを感じさせ、あと味にやや不満な甘さも覚えるようになった。独特な風味は個性的でなかなか良い。少しアテを選ぶ類の酒なのかもしれない。
夜中に地元に帰ってきて「ブルーバー」へ。ほとんど酔いも薄れていたので、サイドカーを飲んでエヴァンウイリアムズイエローローズオブテキサスをロックで飲む。初めて飲むエヴァンウイリアムズは、思った以上にバーボン的な刺激に満ちていて、”グッ”という感じを受けるが、飲み込んだあとの余韻というかあと味が、いささか貧弱。刺激とともに風味にふくよかさがあればかなり美味いと思われる。イエローローズは前に飲んだときよりは良い味に思えたが、エヴァンウイリアムズのあとに飲むとかなりおとなしい味わい。なんというかバーボンは、挑発的な部分を伴った味に魅力を覚えると考える。I.Wハーパーやヘンリーマッケンナが好きな人なら、このイエローローズはおすすめではないだろうか。
4杯目にマッキロップス(ローズバンク)をストレートで飲んで店を出、「風凛」に向かい、ワイルドターキーのロックと、ターキーを使ったロングカクテルを飲んでお勘定。カクテルの方は、ターキーの持つ風味がきれいに残っており、その風味とレモンか何かの酸味がごっちゃに楽しめておもしろい。それでいてなかなか飲み応えがあった。


2月4日

仕事終わりに「ミディソワール」へ。金曜ということでなかなか混み入った店内。まず冬の「とりあえず」として定番化してきた、いいちこのお湯割りを飲んで、ジンをソーダ割りで飲む。
先日お会いした同じ高校の卒業生がトイレから出てきて「こんばんは」と挨拶を交わす。1週間以上前に少し言葉を交わしただけの俺の顔をよく覚えてるもんだと素直に感心した。
隣のお兄さんから頂いた枝豆をもそもそ食いながら3杯目にジンのロックをオーダー……おっと、久しぶりに出ましたよ。ロックグラスになみなみと注がれたジンの超大盛がきましたよ。最近入ったばかりで勝手を知らないのか、若い店員が盛って盛って盛りまくってくれましたよ。改めてイスに座りなおし、気合をいれてジンと対峙する。超大盛を飲むときに心掛けるべきことは、今までの経験から言うに、一に忍耐、二に忍耐、三四がなくて、五に「ヤバいと思ったら諦める」だと考える。何度か(水で割ってもらおうかな…)と挫けそうになりつつ、忍耐で克服して飲み干す。しかし体力の消耗をはっきりと認識もする。疲れた。
「風凛」に移動し、果物を使ったおまかせカクテルをオーダー。梨(ラ・フランス)を使ったというジンベースのショートカクテルが出てきたが、梨のシャリシャリの粒が液面に浮いていて、水っぽさ(梨の水分が多いのだろう)がありつつ、しかしあと味は濃厚。でもちょっとウマ味が弱いかな。2杯目はジャックローズ。胃が疲れてるような感じがあったので、やや甘めで作ってもらったが、いつもに比べ良い趣味のどっしり感があり、コクと甘味が綺麗に調和して楽しい飲み口であった。最後にAS WE GET ITを飲んで「ブルーバー」へ。
タリスカーをオーダーしたが、飲んでるうちに無意識にうとうとしだしたのか、マスターに「大丈夫ですか?」と声をかけられたため、この1杯で切り上げて帰ることにする。帰宅して床につくが、1時間くらい寝てふいに目を覚まし、なんとか洗面所まで駆け込み、吐く。

☆ヒーローインタビュー☆
「いやー、最後は見事な吐きっぷりでしたね〜」
「ありがとうございます。自分でもビックリしました。」
「今回の吐因はどのあたりに?」
「2日連続で深酔いしたこととか、最後の1杯が余計だったとか色々あると思うんだけど、落ち着いて考えてみるとやっぱジンの超大盛かな。」
「今後の活躍に期待します」
「ありがとう。でも明日は飲みに行かないよ。」


2月3日

仕事終わりに「日月華」へ。ギネスを飲んで一息つき、ギムレットを飲んでモニターに映る『ボディーガード』をぼんやり眺める。細かい心理描写や複雑さを排し、表面的で判り易い展開が”スピード感”に昇華していて娯楽性を感じる。ギムレットはかなりドライな飲み口だった。喉が灼けつくようだ。でもそれがいい。3杯目にマッカランを飲んで、最後にタリスカー。
マスターにタバコを頂いた。「普段吸ってる銘柄が売り切れで仕方なく買ったが、やはり自分にはキツい」とのこと。ありがたく貰っておくことにし、店を出てL&Gへ向かってみるが、ちょうど入り口(L&Gの)から出てくるマスターとばったり会い、「すんませーん、今日はもう閉めちゃったんです。」というわけで踵を返し、「ビルド」へ向かった。
店内は客が一組いるだけで騒々しくはなかったが、マスターとその客がキャッキャキャッキャとガキっぽい会話をしてたのであまり落ち着けず、ボウモアとジントニックを飲んで早々に退却することに。
このまま家に帰るのもなんか締まり悪いよな〜ということで最後に「酔月」へ。松の司を頼んで小松菜のおひたしをもさもさ食い、アサリの酒蒸しと出羽桜でお勘定。ドンブリにアサリがこれでもかとばかりに盛られていた。
けっこう酔っ払って、帰宅後すぐに床につく。翌朝の目覚めがずいぶんすっきりなのはアサリの効能だろうか。ノロウィルスの害悪が騒がれている今日この頃だが、貝類が持つチカラの良い面を、身にしみて実感した。


2月1日

猛烈な寒波に身を震わせながら「ミディソワール」へ向かう。俺以外の客は男性2人組だけという落ち着いた店内で、まずいいちこをお湯割りで飲み、2杯目はフォアローゼス(白)をロックで。
1時を回り、2人組が帰って客は俺だけになる。キープボトルのワイルドターキーを出してもらい、ロックで飲む。これを2〜3杯飲んで出ようと考えていたところ、同じママさん経営の隣の店から、ママさんと女の子2人がやって来た。どうやら早めに閉めてきたようだ。この結果、店内はママさんと、若い女の子が4人と、そして俺。これは落ち着かない。こういうシチュエーションが俺の望むものでないというのもあるが、落ち着かないってのは、必要以上に俺が女の子を意識してるからということかもしれない。
ターキーをお代わりして、この日記の存在と、俺が書いてるということを知ってるMちゃんと少し話す。彼女によると、この日記における酒の味の表現のしかたを目にして、池波正太郎――『鬼平犯科帳』や『仕掛人藤枝梅安』の作者。食通で知られる――の文を思い起こす、とのこと。本気にしたり、いちいち浮かれるほど俺も若くはないが、厚意として気持ちだけ頂いておくことにし、店を出る。
雪が降っていた。粉雪のようだが、風が強く、路面温度も相当低そうなので、ひょっとしたら積もるかもしれないなとか考える。
「ブルーバー」には賑やかなカップルがいて楽しく酒を飲んでいたが、あまり下品な感じはなく、居心地にはあまり影響しない。喉が乾いてたのでまずジントニックを飲む。「甘味おさえて」と言おうと思ったが、タイミングがずれたため結局伝えられず。しかし出てきたジントニックはよい按配に酸味が効き、よい飲み口。ふと、壁にモニターが掛かっていて、映画(無声)を映しているのを発見する。そんなに大きなモニターでもないが、なんとなく店の雰囲気に変化を感じるものだな。
続けてやや久しぶりにマッカランを水割りで2杯飲み、ターキーをロックで飲んで、最後にターキーベースのロングカクテル(1/25に作ってもらったもの)を飲んでお勘定。アプリコットのリキュールに、酢酸系のフレッシュを搾ると梅酒のようなタッチに感じるのは気のせいだろうか。4時くらいに家に着き、寝る前に窓から外をみるとけっこう積もってた。


1月27日

3日前に風凛でいったい自分はどうなっていたのかを確認するために「風凛」へ向かう。今日は2〜3杯だけで軽く仕上げて帰ろうかと考えながら扉を開け、イスに座り、年末から借りっ放しだった本をお返しする。
ジンリッキーをオーダーして、2組いた他の客の耳を気にしながら、先日の顛末を伺ったところ、結局ターキーの後にジンベースのロングカクテル(ジン+オレンジ+グレープフルーツ+レモンだったとか)をやはり飲んだようで、しかもしっかり飲み干して帰ったそうだ。そうだったのか。で、その割りにはお金が減ってないという事象については、マスターの手違いが原因とのこと。曰く、四千数百円の勘定に対し俺が新五千円札で払ったところ、それを一万円札と勘違いしたマスターが、五千円と数百円のお釣りをくれたそうだ。たまにこういう天然が炸裂するマスターはご愛嬌だが、そのとき受け取ったお釣りに違和感を覚えなかった自分が恥ずかしい。「あー、それじゃその分今払いますよ。」と言ったが、「いや、もうそれは、、、私のミスですので、、、その分今後、、、またお越し下さって頂ければ」 ということで、おとなしく好意を頂いておくことにする。「奥さん、ここは私が…」「何言うてはりますのん。やめてください」みたいな、ファミレスのレジにおける中年女性の泥仕合のようなのはこの店には相応しくない。
サイドカーを飲んでスプリングバンク8yをロックで。このひと月ほどの間に、4種類のスプリングバンク(スタンダード10yポートウッドフィニッシュKBケルティックシリーズ1993スプリングバンク8y)を飲んだことになるんだな。個人的にはスタンダードな10yのものが一番楽しいと思う。KBもすごかったけど、普段スタンダードを楽しんだ上で、たまに飲むことで、あらためて真価が発揮されるものじゃないかなとも考える。
チョコレートをサービスで出して頂いた。「あまり甘くありませんので、、もし宜しければ、、、」 なんか口の中で凄い溶ろけかたするなぁと思ってたら、生チョコと言うものらしい。たしかに甘さは控えめだが、すすんで食おうとはやはり思えないな。
4杯めにタリスカーを飲む。3杯めのスプリングバンク8yの浅さというか、腰の軽さが少し浮き彫りになる。で、最後にサザンカンフォートを使ったロングカクテルを作ってもらう。ラムとチェリーリキュール、オレンジ、あとソーダかトニックかジンジャーエールを加えてたようだ。カンフォートの妖しく甘い香りが引き立ち、さっぱり飲めてなかなかグー。俺以外の客が帰り、マスターと鶏肉の話を少しして店を出る。
いい感じに酔い、とどめに「日月華」へ。3時を回ってたので閉まってたらしょうがないと思ってたが、ぎりぎり閉める直前だった。俺と入れ違いに出ていった客が携帯電話を忘れていったようで、マスターが自分の携帯電話を駆使してあちこちに連絡をとってる様を見ながら、ワイルドターキーを2杯飲む。
ある人が携帯を持つことによって、電車やらタクシーやらお店にそれを忘れていくという可能性が発生するわけだが、周りの人間が携帯電話を持ってることによって、より速やかにその対処が行えるという、危険と利便が対を成している様に感心した。


1月25日

かなり仕事に追われた1日。とにかくもう、会社や家には帰りたくないんだ。というわけでギネスの味を夢想しながら日月華に向かってみるが、満席。幸先悪いなと思いながら結局「ミディソワール」へ。
背広姿の男性客が一人だけの静かな店内。焼酎の水割りを飲む俺に店員が寄ってきて「(あんたが)今日3人目(のお客さん)よ」と言う。「ふ〜ん」と答えながら、アゴを外した閑古鳥のようなものの画が浮かぶ。まあ俺としては静かに飲めることに越したことはないんだが。
2杯目にジンのロックを飲んで、そのあとターキーをソーダ割りで2杯。レモン入りとレモンなしで飲み比べてみる。レモン入りも美味しいがレモンなしも美味しい。結果、比べる意味が無いということが判明した。最後の1杯にロックで飲んでると、もう一人いた背広の彼が同じ高校出身ということが判明し、少し言葉を交わす。するとなんと同期ということで、すごい偶然にビックリした。ただ、科が違うということでそれ以上話は広がらなかったが。
店を出て「ブルーバー」に向かい、タリスカーを飲んでターキーをロックで。先日大阪で飲んだボトラーズのスプリングバンクに関する話をしつつ、最後にターキーベースでロングカクテルを作ってもらった。アプリコットとライムとレモンと何かを使ったというそのカクテルは、ターキーの香味からずいぶん乖離した爽やかさと華やかさを放っていたが、久しぶりの大ヒット。(゚д゚)ウマー
今日は記憶をなくすこともなく、いくぶん酔いに余裕を持ってお勘定。


1月24日

仕事終わりに「L&G」へ向かう。入り口近くのカウンター席が空いてたので、そこに向かいかけて、ふとこちらを見る視線を感じる。はたしてひとつはさんだ隣の席にはまたもや美容師さん。本当によく会う。
ビールをオーダーして少し会話を交わしたのち、携帯を持って出て行かれた。誰かを迎えに行ったようだ。2杯目はマティーニにする。「どれくらい(の強さ)にしますか?」そういやこの店でマティーニを飲むのは初めてか。「うーん、よくわからんので普通に。ドライで。」と訳のわからない中途半端な返答をしてから「何段階くらいのバリエーションがあるんですか?」と質問してみる。普通・ドライ・エクストラドライ、それと少し飲みやすめのものを含めて4段階くらいかなと予想してみるが、「う〜〜〜んそうですね、だいたい、、、おおまかにわけて10段階くらいですかね。」とのこと。おみそれしました。
出てきたマティーニは、ジンとベルモットを4:1くらいで作ったとのことで、思ったよりは飲みやすいが、しかしジンの主張がとても強烈で、嚥下したあとの口内には今度はベルモットの香りがどっしり居座るという、生々しい印象のマティーニだった。俺的にはもうすこし滑らかさというか、サラサラ感が欲しいなという感じ。
美容師さんはやって来た連れの方と話し込んでおられたので、いつものようにボケーっとしながら、このあとスプリングバンクを飲んでタリスカー。タリスカーは名前だけ知ってて初めて飲むダブルマチュアードのもの。熟成途中に、樽を替えてもう一度熟成させるという代物らしい。たしかにいつも飲んでるものに比べ、味に複雑さが加わっている。しかしそれぞれの香りや味がごちゃごちゃにはならず、きちんと並立している感じはなかなかたいしたものだと思う。まあでもスタンダードな10年のものの方が好きかな。
「風凛」へ。カリラ13yを飲んでワイルドターキー。カリラは以前は感じなかった泥臭さを強烈に感じた。あれ?こんなんだったっけな?
で、困ったことにターキーを飲んでる途中からの記憶が全くない。お勘定をした記憶もない。どの道をどう帰ってきたかも全く覚えていない。なんか3杯めにロングカクテルを飲んだような記憶もあるようなないような……これまでに、何を飲んだかを覚えてないことはあったが、飲んだか飲んでないかということ自体の記憶がぶっ飛んだのは初めてである。これはけっこう恐ろしい。次の日の昼に財布を見たが、風凛でお金を払ったとしたらやけに金が多いことが謎だ。ひょっとしたら払ってないのかな?近いうちにマスターに聞きに行かないといけない。


1月22日

20分遅れの新快速で大阪に向かい、梅田で連れと飲む。
お初天神通りの近くにあった「心」という石焼料理のお店に入り、アサヒのプレミアムビール”熟撰”てやつを2本飲む。苦味が効いた喉越しはなかなか悪くない。でもちょっと味は薄いかな。
食い物はまず、地鶏の刺身と石焼地鶏セット、あと鶏皮の梅肉ポン酢和えとかいうのを食べた。刺身は思った以上に新鮮で、レバーなんかも臭みがなく、とても美味しい。去年の年末に弁天町の亀吉で食べたもののほうが噛み応えというか、弾力は勝っていたが、でもモモなんかは脂も乗っていて、楽しい甘味がたいへん美味。
そのうち、ガスコンロの上に丸くて黒い石を乗せたものがテーブルに持ってこられ、石焼の段取りが始まる。どうやら自分で焼くスタイルのようだ。まず鶏皮をジュッと石にあてがい脂をなじませ、皮付きモモを中央に、モヤシを周辺にちりばめる。皮付きモモから二番部隊の脂が石に広がりはじめ、あとはもうズリやらササミやらセセリなんかを焼いては食い、焼いては食う。けっこう念入りに焼いたつもりだったが、中はまだ半生っぽかったりして、でもそれが結果的に美味しかったりして。塩とポン酢の2つが用意されていたが、個人的には塩だけで食べるのが美味しいと思った。それくらい、肉自体の味が豊か。
心水(もとみ)というやつと蔵の神という芋焼酎をロックで飲む。日本酒のメニューが少なくて焼酎ばかりなのは、経営者が九州出身なのか、それともただ単に最近のブームに乗ってるだけなのか。このあとハタハタの塩焼とナンコツ唐揚と温豆腐を食べ、2種類だけあった松竹梅のうち、白壁なんとか山廃吟醸というやつを最後に飲んだが、舌の上に淀みがしつこく残るようなイマイチな味だった。
店を出て、すぐ横にあったバー「THE TIME 天神」に入り、まずギムレット。ジンの主張が強い、なかなか飲み応えのある味。うん、ウマい。これは酔うな。
なかなか小バコでスペースに余裕があるとはいえないが、隠れ家的な雰囲気とでもいうか、けっこう落ち着く。マスターの所作や物腰も良い空気を醸しているように思える。ウィスキーの品揃えもそこそこの数があるようだ。と、その中でもひとつ気になるボトルを見つけ、マスターに尋ねてみたところ、ボトラーズのスプリングバンク11年、キングスバリーケルティックシリーズとのこと。カスクもので度数は54.9%。料金が少し怖かったが、これもなにかの縁と思いオーダーしてストレートで飲む。スプリングバンクらしい、スパイシィな芳香と、とても上品な甘味――カカオかチョコレートのようでもあり、女優さんが付けるような香水のようでもある――が濃密にとろけあって、鮮烈な印象と飲み応えを与えられる。これは(゚д゚)ウマー。
連れがだいぶ酔ったのでこの店はこれでお勘定。スプリングバンクは勘定から逆算するに、1杯千数百円くらいと推測する。この味でこの料金なら充分満足。帰りがけにコンソメスープを頂いた。
さて地元に帰って「日月華」へ。ジンリッキーで一息つき、METAXAを使ったサイドカーを2杯目に。ハーブ系の香りが攻撃的かなと思っていたが、予想に反しずいぶん甘い飲み口。これならいつものものの方が美味しいな。で、タリスカーを飲んで〆に「ブルーバー」へ。タバコの吸いすぎか喉が少しヒリヒリする感じだったので、ラムバック、ギムレット、ガルフストリームと、おとなしめにまとめてお勘定。


1月20日

今日は、せっかく頂いたボトルを飲もうということで「ミディソワール」へ。
カウンターに腰掛け、とりあえず焼酎のお湯割りをオーダーしたところ、端っこの席から「あ〜久しぶり〜」と声をかけられる。以前ここで働いてた女の子だった。連れの方がおられたので、「あー、お (久しぶりでござ) (ま) っす、おいっす」と適当に挨拶を返し、また飲みに戻る。
と、今度は「あのー、会ったことないですか?」と、カウンターの中から声をかけられる。しかし俺の方はお会いした記憶がない。誰かと間違ってるんじゃないかと言おうとして、彼女が名を名乗ったところで「あ。」と思い出した。昔働いてた子、というか、数年前に俺が初めてこの店に来たときにいた子だ。出戻り、という言葉はあまり良くないが、要するにそういうことらしい。
当時彼女は21歳だったということで、もうあれから4年も経ったのかと驚く。最初に来たとき、どんな店かも良く判らないまま「マッカランありますか?」とか聞いてこの子に困った顔されたものだ。懐かしい。
2杯目からはいよいよワイルドターキー。最初はソーダ割りで。俺の職場の話を色々詮索されながら3杯めにロックで。彼女の昼の仕事の話をいろいろ聴きながら4杯めにロックで。温泉や旅行の話をしながら5杯めにロックで。彼女が歌う一青窈の『ハナミズキ』を聴きながら6杯めにロックで。あー飲んだ飲んだ。閉店時間が近づいたためこれで店を出る。
エレベータで、別の店から出てきたおっさんに話し掛けられる。「あー、酔ったな。」とおっさん。「酔いましたね。」と俺。車で帰るというおっさんに別れを告げて、もう少し飲もうと「風凛」へ。
イスに座ろうとしたところで「こんばんは」という声。ふと声のした方をみると、以前この店とL&Gでお会いした、美容院を経営してる方だった。なんか今日はいろんな人と会うな。その人によると、年末に連れとL&Gに行ったときも俺を見たとのこと。いったい週に何日飲みに行ってる人なんだろう。今日はダルモアを飲んでおられた。
俺は何を飲もうかなと3秒ほど考えたが、結局ワイルドターキーを飲むことにした。もう今日はターキー祭りだ。ロックグラスに入って出てきたそれは、軽くダブルかそれ以上の量に見える。マスターに青森旅行の話を振られ、その美容師さんも加え少し津軽話がすすむ。2杯目にターキーをソーダ割りで飲みながら、話は日本酒のことに転じ、美容師さんはマスターに日本酒をオーダーしていた。
トイレに行って帰ってくるとその美容師さんに連れができてて、2人でなんか話してたので、ボケーっとソーダ割りを飲み干し、最後にジンベースのロングカクテルでお勘定。マスターが気を利かし、サザンカンフォートを使ってくれた。俺が気に入ってるリキュールである。よく覚えてるもんだ。外に出ると、けっこう強めに雪が。そんな大寒。


1月18日

青森行ってきましたを更新。


1月15日

梅田にて。かっぱ横丁の近くの「河津」という居酒屋に入り、ヱビスの生を飲んで、ブリの刺身やカルパッチョやアジの一夜干しを焼いたやつなんかを食う。ブリは脂がのっていて、食感にも新鮮さが感じられなかなか美味しい。青森で食べたいくつかの刺身より美味しい気がした。
日本酒の品揃えがたいへん豊富な店のようだ。メニュー表にズラリと並んだ種類は30かそれ以上のように思う。で、利き酒三種セットと言うのがあり、ビールを飲み干してそれをオーダーすることにした。リストの中から自分で選べるのかと思ったら、基本的に店員のおまかせになるとのこと。まあそれでもいいですと伝え、酒がやってくるまでの間に、「飲んだことあるやつが混じってたらちょっとガッカリやなー」といった事をしゃべってたら、はたしてやって来たのは雪中梅(新潟)・松の司(滋賀)・田酒(青森)――全部飲んだことがある銘柄じゃねーか!
それぞれ「飲みやすいもの(雪)」「香りの良いもの(松)」「しっかりした味のもの(田)」だそうだ。店員のおばちゃんが丁寧に説明してくれるんだが、すんません、実はなんとなく3つともの味知ってるんですよ。特に松の司は、僕んちにも1升ビンあるんですよ。まあでもおとなしく順番に飲み始める。
雪中梅は大吟醸とのことで、以前飲んだときの甘ったるいイメージに反して、すっきりと喉越しがよくなかなか美味しい。松の司は言うことなし。田酒は、先の2種類を飲んだあとということもあってか、いくぶん切れが悪く香りも野暮ったい。気を取り直して次に東一(佐賀)をオーダー。去年の秋か暮れに初めて飲んだ銘柄だが、そのときと同様かなりイケる酒である。香りがフルーティでピシッとした切れ味も小気味よく、ほわっと舌の上で上品な旨みが立ち昇るよう。あと数品の肴をつまみつつ、松の司(あらばしり 純米吟醸 生)と、女泣かせ(山形)というのを飲んだ。山形の酒は今まで数種類飲んだが、どれもハズレなしである。素晴らしい。
「ハーバーイン」に移動し、まずシーガル。久しぶりに頂いたが、程よい酸味とウィスキィベース的なコクが見事に絡み合っていて美味しい。もう1杯カクテルを飲みたくなってサイドカー。地元で飲むものに比べ、色がやや濃いめで、いくぶんすっきり感に乏しい印象を受けた。まあこれは好みの問題だろう。んでタリスカーを水割りで飲んでアードベックをストレートで。だいぶ酔いがまわってきた。
梅田駅で連れと別れ、独りで「L&G」に行き、もう少し飲むことにする。明日からまたつまらない夜勤が始まるのだ。夜勤期間中に後悔しないよう、頑張ってたっぷりと飲まねば。まずサイドカーをオーダー。なんとなくサイドカーが今俺の中で流行ってるのかもしれない。この店のものは良い趣味の爽快感があり、なかなか飲み応えがあるように思った。少し軽めに、だが飲み応えのあるものを飲もうとバーボンソーダ(フォアローゼス黒)を2杯目に飲んで、とどめに「ブルーバー」に向かい、今度はターキーを使ったバーボンソーダと、最後にラムバックを飲んだ。なんとか家に帰ってこれたが、久しぶりにかなり深めに酔っ払ってしまった。


1月13日

仕事終わりに「日月華」へ。いつもどおりギネスからいこうかなと思ったが、なんとなくギムレットをオーダー。
客は一組も居らず、店内は静か。マスターと新潟の地震の話やスマトラ島沖の津波に関する話を少しする。松井秀喜やポールマッカートニーが数千万円の寄付をして、デヴィッドベッカムもなにか被災者救済をうったえてるとかなんとからしいが、マスターによると、スポーツ選手で一番多額の寄付をしたのはおそらくミハイルシューマッハの10億円じゃないか、とのことだった。今回、1円も寄付をしていない俺としては、寄付金が上手に活用されることを祈るのみである。たとえ10円でも寄付をした人には頭が上がらない。『やらぬ善よりやる偽善』と、本当にそう思う。
2杯目にサイドカーを飲み、そのあとミルトンダフとオールドプルトニーを水割りで飲む。サイドカーに使うブランデーの話を少しし、METAXA(メタクサ)というギリシャのブランデーを少し試させてもらう。甘味がしつこくなく、ハーブ系の香りが少し漂うピシッとキリッとしたなかなかよい感じの味。勘定するとき、「また今度、METAXAを使ってサイドカーを。」と言われる。うん、楽しみだ。
もうちょっとだけ飲もうと「ミディソワール」へ。久しぶりにママさんと会い、ワイルドターキーをロックでもらう。そのママさんがにこにこと近づいてきて、「あのさ、ちょっと聞きたいことあるんやけど――」
「うちのお客さんでいはるんやけど、経営マネジメントっていうんかな……いろいろ会社の悪いとこや直した方がいいとことかをチェックしてアドバイスするような仕事してはるんやけどな、ちょっとうちの店も見てもらうってことになってね――」

話の行き着く先が見えない。なんか俺に、素人観点から店の直したらいい部分とか、あるいはどんな酒を入れたらいいかを教えてくれって訳じゃないよな……などとぼんやり考えていた。
「ほんでな、今の時代はまずインターネットでいろいろ店の評判とかを調べるんやって。そしたらな――」
ギクッ!やばい。なんかやばいぞこの展開。猛烈に話の展開が読めてきた。どうする俺。
「わたしはな、○○さん(知らん名前)やと思ってるんやけどな。コンピュータ関係の仕事してはるから。でもな、Mちゃん(店員の子)はな、ぜったい○○くん(おもいっきり俺の名前)やって言うんよ――」
ばれた。親バレならぬ店バレとでもいうか。はたしてママさんが持ってきた数枚の紙は、俺も何度か見たことがある俺流飲み日記の去年の春頃のものだった。しらを切りとおそうかとも思ったが、まあ必死に隠すようなことでもないかと考え、薄めに肯定の意を示す。あー恥ずかしい。ほっぺたがむちゃくちゃ熱くなった。
「Mちゃんはな、○○くん(俺)の性格的に、知られたくないやろうし、詮索せんと黙っといた方がいいって言ってはったんやけどな、私はな――」
まあでもそりゃばれるよな。店の名前全部そのまま書いてりゃ検索エンジンがポンポン拾ってくんだし。インターネットって恐ろしいですね。ママさん見てますか?Mちゃん見てる?(・∀・)ノシ
俺の顔に動揺が見られたのか、ママさんはこのあとこの話題はあっさり切り上げ、別の話題を提供して場の空気を軽くし、俺はターキーをさらに2杯飲んだ。

追記:話の流れで俺の誕生日だということをママさんに言うと、ワイルドターキーのボトルを1本タダで頂きました(ボトルキープとして)。バレはしたけど何が何でもミディソワールにはまた行かなければいけません。そういえば、たまにお見かけする常連のおじさんにもターキーを1杯奢っていただきました。こういうことをちゃんと書いとけば、また何かイイことがあるかもしれないと思って慌てて書き足しました。申し訳ない。


1月12日

雪がちらつく中を仕事終わりにまずL&Gに向かってみるが、けっこう客でいっぱいっぽかったので「酔月」に行くことにする。
カウンターに腰を落ちつけ上着を脱ぎながら、さて何を飲むかと考えだした矢先に、トイレから出てきた30代くらいのきれいな女性に「あ、こんばんは」と話し掛けられる。振り返って「あ、どうも。こんばんは」と返答する。その女性はそのまま後ろの座敷席の一団に加わって、結局交わした言葉はそれだけだったが、いいちこのお湯割りをオーダーしつつあらためてよく考えてみるに、ひとつ厄介な問題にぶちあたる。あれ?誰だっけ?
付き出しのじゃこおろしを摘まみつつ、いいちこをすすり、ブリの照り焼きをオーダーする。猛烈に冷えていた手先と足先に、お湯割りが浸透しだしてグングン熱を帯びてくる実感。
2杯目に佐藤の黒のお湯割り。芋焼酎のお湯割りはやはり主張が全然濃厚だ。この佐藤の場合は、なかなか丸みを帯びた優しい香りでスイスイいける。あ、思い出した。さっきの女性はだいぶ前にバツバーで出会った人だ。身体が温まったから思い出せたのかもしれない。しかしなかなか勘の鋭い人だったように記憶してるから、さっきの俺の受け答えじゃ、(はは〜ん、こいつ私のこと覚えてへんな?)と見抜かれてたかもしれないな。まあしょうがない。図星だし。
だいぶ体温が上がってきた、ていうか暑い。――おい、誰かエアコンの温度10度くらい上げただろ!―― てくらい火照ってきて、頭がぼぅっとしてきたので、たなばたをロックで飲みつつブリをもさもさ食う。甘辛くて脂がのっておりウマい。その後おでんの豆腐をつまみながら出羽桜を飲むうちに、体温もやや落ち着いてきた。
「ブルーバー」に移動して、ジンリッキーをオーダー。「青森、どうでした?」と話が振られ、魚はイマイチだとか、よい居酒屋に当たったとか、寒かったとか、いろいろ話す。話しを続けながら、ギムレットとタリスカーをこのあとに飲んだが、後半は酔いが進んで話の文脈が支離滅裂気味になり、言いたい事が上手く伝えられてなかったかもしれない。


1月8日〜10日

青森県に行って、マイナス8℃の街で飲んできました。


1月7日

昔のバイト仲間でお好み焼き・鉄板焼きの「なべさん」に集合。
当時17〜18歳だった面子はみな三十路に差し掛かってしまい、結婚して長野に住んでる2児の母だったり、すでにバツイチとなってたり、腹が出てたりと、時の流れをことさらに意識してしまう。
生ビールを飲んで鉄板焼きを数品つまみつつ、焼酎のお湯割りを2杯飲んでオムそばやネギ焼きを食べて、松の司の濁り酒を2杯飲む。ネギ焼きはお好みソースじゃなくて醤油を塗って食べるんだが、これがとても香ばしくて食感も良く、非常に美味しいものだった。
5杯も飲む気じゃなかったのにとか思いつつ、それじゃあそろそろ、と腰を上げかけたところで、この店の店主である、当時のバイト先の厨房チーフだった”なべさん”が俺らのテーブルにやって来て、当時の思い出話などが始まる。20分ほど話し込み、さて帰るかという空気に。松の司の濁り酒が意外に美味しかったことと、俺この酒大好きなんですよということを何気に話すと、なべさんは「おう、ほないいもんあるわ」と言って、カウンターの奥から1升瓶を持ってくる。業者にお歳暮でもらったという「松の司 純米吟醸 あらばしり」であった。
「1杯ずつ奢ったるわ」ということで、俺が率先して瓶を開封してなべさんと俺ともう一人のぐい飲みに1杯ずつ注ぎ、他の連中をほったらかしにして味の感想を言い合う。生酒なのか、鼻に抜ける香りにはフルーティーさの中に若干の泥臭さを感じる気もするが、飲み口はけっこう潔く、切れ味も悪くない。飲み込んだあとに残るあと味も実にナイスで、うむ、これは中々おいしいですよ。
そこからまた15分ほどその酒を飲みながら、昔話がぶり返す。が、俺は意外な場所で意外な酒に出会えたということで、じっくりと酒の味を堪能し、「美味しいッすね。これかなりウマいですね。」を何度か繰り返していたところ、「それやったらもう持って帰りぃや。」まじすか。わかりました、じゃあ遠慮なく…というわけで、まだ八分以上残っている松の司をありがたく頂戴できてしまった。人生、どこでどんな出来事が待ち構えてるか、しれたもんじゃないな。またたまに独りで「なべさん」にも寄らないと。

皆と別れ、とどめの酒を飲むため独りで「風凛」に向かい、サイドカー、アードモア、カリラの13yを飲む。この3杯で十分満足行く酔いとなったんだが、マスターとした会話が中々楽しく居心地が良かったので、ついついガルフストリームまで飲んでしまう。
結果的にこの最後の1杯が次の日の昼過ぎまで多少身体を苛めてくれたんだが、まあ良い。たまには酒の悪い面も思い出しておかないと。


1月6日

この日記をサイトのメインに据えてみました。はたして大丈夫なんでしょうか。

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1月3日

仕事前に軽く「日月華」へ飲みに行く。
どうせ今日なんかは殆ど仕事らしい仕事もないんだし、社長や専務も出てきてないんだし。
そういえば、2年前の1月3日も夜勤で、あの時も仕事前に「ビルド」で軽く引っかけて行ったっけ。
店内は中年の男性と女性が一人ずつ。2人ともカウンターの向こうのほうに座っていたので、反対側の端に座り、マスターと新年の挨拶をしつつジンライム。ちょっと1杯めにしてはへヴィーだったが、ホロ酔いになるのが目的なのでTPOには適っている。
男性客の方は相当酔っているようで、中年の酔ったオヤジによく見受けられる、

”小難しいことをさらに解りにくく話してインテリを気取り、誰の理解も得られず何回も同じ話を繰り返す”

という悲劇的な状況に陥っている。本人はそれでも自己満足度を上げられて気持ちいいだろうが応対してるマスターやバイトくんは、年初からいきなりヘコミ気味のようだ。同情する。
係わり合いになりたくないので、モニターの『トップガン』に見入るフリをしつつタバコを数本吸い、気まぐれにサイドカーをオーダーしてタリスカーを飲む。サイドカーは爽やかな香りが際立っていてとても美味しかった。
オヤジの無間地獄から開放されたバイトくんがこっちにやって来て、サイドカーと同じくらい爽やかな笑顔とともに新年の挨拶をくれる。こちらこそ今年もよろしく。
四分酔いくらいで店を出て出勤時刻の40分前くらいに会社に着く。少しは酔いが醒めるだろう。
バイトくんに「なあ、ちょっとこの部屋暑くないか?」と言ったら「飲んでくるからや!」と怒られた。


1月2日

正月だからって6連チャンはいかがなものかと自分でも思う。
身体的にも金銭的にも、なにより酒のありがたみが薄くなってしまうのが嫌だ。
で、今日は会社の連中と職場で麻雀をする予定だったが、メンバーが集まるまでの時間にビールを飲んでしまい、去年の秋に退職した先輩が日本酒の1升瓶を買ってきていたために、それを開けることになった。
草津の宿というその酒は、けっこう甘口で切れ味がよくなく、なんとも安っすい飲み口だったんだが、先輩にどんどん勧められるままに、麻雀中もそれをちびりちびり飲みながら打つという、我ながらダメな流れに身を任せてしまう始末。
しかし麻雀のほうは「明日俺死ぬんじゃないか?」というくらいツモ引きが良く、他人のリーチに振らないよう気をつけるだけで点棒がじゃんじゃん増える殿様マージャン。2半荘を終えてダントツのトップを確定的にし、これでもうよっぽどのことがない限り大丈夫だろうと日本酒をグビグビ飲んで気楽に打つ。
結果、四合ほどの酒を胃に放り込んで、後半幾分失速したものの大きなマイナスもなく、5半荘で¥9,000ほどの勝利を手にする。
で、負けたのがバイトくんだったので、お年玉として¥2,000ほどだけ頂くことにし(たとえバイトくんだろうと、勝負は勝負なのである)家に帰ってから「ブルーバー」へ。
俺のよく行く店の中で、正月も開けてくれてるのはたぶんこの店だけである。2時半頃に入店し、年始の挨拶も何もなく、いつものように淡々とマティーニ、ターキーのソーダ割り、と飲んで、そのあとターキーをロックで3杯飲んだ。
もう明日の夜から仕事なので、自分の中で正月モードに踏ん切りをつけるためというか、スイッチを切り替えるというような意識をぼんやり持ちながら、お勘定とする。


1月1日

夕方から連れと焼肉を食いに行く。
正月だから開いてないかもと思ったが、国道沿いの飲食店は商売っ気満開でそんな心配は杞憂であることを知る。実際入った「いちばん」という店は、大勢の家族連れで賑わっており、もうちょっと来るのが遅ければ自分達の席も無かったかもしれない。
いつものようにタン塩から始め、ハラミやミノや各種ホルモンにカルビや鳥肉豚肉も織り交ぜむさぼり食い、生ビールを2杯飲む。値段もそんなに高くなく、1人前の肉の量もそこそこボリュームがある。
とどめの冷麺も忘れずに押さえつつ、
家に帰ってロジャー グラート カヴァ ロゼというスペインのスパークリングワインを、生ハムとチーズを肴にちびちび飲む。以前にも飲んだことがあるものなんだが、¥1,600くらいの安さにもかかわらず、程よい苦味と酸味が楽しく、旨みもそこそこにある良いお酒である。
約1時間ほどかけてそのボトルを飲み干し、今日は缶ビールを飲みながらNHK教育で放送していたクラシックコンサートを観つつ眠りにつく。



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