というわけで新潟に行ってきた。

酒飲んで美味いもん食うために。

 

いつもの飲み日記と違い、写真も何枚か撮ってきた。

証拠にもなるし自慢にもなるしということで、一石二鳥だ。

 

 

 


 

1月10日          

雪まみれだと思いこんでいた新潟の街は、ユキのユの字もなく、

気温がほんのり低いだけの穏やかな風情だった。この時点では。

気温は3℃、風は確かにやや厳しい印象(風速じゃなくて風の質)だが、

もっとあちこちが雪で汚れてて、道とかもグチャグチャーみたいな。やや期待はずれだった。この時点では。

 

荷物をホテルに預けて昼飯を食いに行く。まず寿司を食うことに決めていたので、

ホテルの人に美味しい店を教えてもらった。寿司割烹の「丸伊」へ。

 

    だらみ(手前)とぶり(奥) 

  おまかせで頼んだら出てきただらみを、

  おそるおそる食ってびっくりした。

  連れいわく「白子みたい」とのことで(俺は白子食ったことない)

  臭みとかが無く、とろける食感とクリーミィさ。

  「なんだよこりゃ」って感じ。

  

    鉄火巻とトロと鯛(中央右) 

  だらみを食って海苔の香りの良さにもシビレタので

  鉄火巻を注文して食ったらやっぱりウマかった。

  トロも言うことなし。ベタな表現だが舌の上でとろける。

 

  それからやはりご飯が美味しい。粒が立っていて噛み応えが有り、

  噛むごとに旨みが増す。この店を教えてくれたフロントのおっさんが、

 

「もうお寿司はですね、どこに行ってもらっても美味しいですから。魚も新鮮ですし…

   …あとご飯が、ね、やはり新潟のお米は本当に美味しいですよ」と半笑い気味に自慢していたのにも頷くしかあるまい。

 

ちなみにこの店ではビールの中瓶を2本飲んだ。キリンのクラシックラガーだ。

まだ午前11時ということもあるが、夜のことを考えて、

いきなりトップギアで攻めるのは良策ではないという判断に基づいた結果だ。

関係ないけど、俺らが見た中で、新潟の飲み屋(あるいは自販機)で

置いてる率が高いビールの銘柄は「サッポロ黒ラベル」だ。なぜだ。

 

 

さて、夜になり、新潟の夜の中心地と思しき古町をてくてく歩き回るが

なかなか良い感じの店に当たらない。

割烹系の店はいくつかあったが、”地元のおっさんが通うようなやっすい感じの居酒屋に”

というコンセプトがあったため、随分店探しに苦労した。閉まってる店が多い。土曜だからか?

 

早く酒を飲みたいのと寒いのとで、いささか妥協を許しながら「肴や魚 大助」という店へ。

   

(左)地魚3種盛―格別ウマいとは思わなかった。でも大阪で食うのに比べ値段が安い印象。

(右)鯵の塩焼き―かなりウマかった。メシが欲しいぞ。

酒方面としては、生中を飲み、2杯目から日本酒へ。  

最初に八海山か〆張鶴を飲んだがウマくなかった。  

多分グレードの低いやつなんだろう。1杯¥350だったから。  

続いて右の写真の3本を1合ずつ攻める。左から順番に「王紋吟醸市島」  

「天領盃純米吟醸」「純米吟醸越後平野」←これが一番ウマかったな。  

他にもいろいろ食ったのに2人で五千数百円だった。  

しかもあら汁をサービスしてくれた。ごっつぁんです。  

 

 

2軒目は、3年前に訪れたバー「アガト」。

この店に来ることが新潟に来た目的のひとつだったりもする。

あいかわらずいい雰囲気の店。今日はこの店で飲みきることに決めた。

1杯目はギムレット。「ジンの銘柄の指定はございますか?」「ありません。」

やや軽い飲み口、でもフレッシュライムの香りが美味しい。

2杯目マティーニ。ギムレットの軽さからはずいぶんドライ。

いきなりギムレット→マティーニと頼んだことで、やや強めに作ってくれたのだろう。シンプルにしてウマし。

3杯目はマッカランの氷無水割り。「グラスはロンググラスでよろしいですか?」

「あのー、こんなやつ」と指で頼りない曲線を示すと「ああ、テイスティンググラスですね。」

そうそう。それそれ。

で、スプリングバンクとラガヴーリンとワイルドターキーをそれぞれロックで飲み倒す。

あまりの心地よさに1時間半で6杯。ちょっともったいないかな。でも「あーウマかった。」

 

 


 

1月11日        

新潟市から南下し、山奥の温泉へ向かう。

山へ向かうごとに雪の量が増え、旅館に着く頃には一面銀世界に。

 

旅館の窓から

 

軽くひとっ風呂浴び、ビールを飲んでみる。

新潟駅で買った越後地ビール2本――右のほうは柔らかい飲み口で味もしっかりした良いビール。

真ん中のはけっこう辛口なスーパードライ系ビール。表ラベルに麦芽100%って書いてたけどホップ使てるやんけ。

それとサッポロ黒ラベルも飲み、やはり新潟駅で買った大粒柿の種をポリポリ齧る。

 

 

 

 

 

 

さて晩御飯。

 

  イワナのお刺身。サーモンに似た食感と香り。

  臭みも無く脂が乗りすぎずでとても(゚д゚)ウマー

 

 

 

 

メインは鴨鍋。  

全部平らげたあと雑炊に。  

 

 

  この温泉がある地元の酒「緑川」。

  けして甘くなく、でも豊潤な香り。後味は辛口のそれと相違なし。

  非常に良いお酒である。

  その右にあるのは、インターネット予約の特典として

  サービスで付いて来たワイン風野草酒。

ほとんどジュースなので、2人で1杯ずつ飲んでさっさと緑川にとりくむことにした。すまん。

 

  その後連れが寝てしまったので、

  一人で柿の種をつまみながらだらだら飲む。

  緑川を空けて、前日に百貨店で購入した

  麒麟山の吟辛という吟醸酒(右)に手を出す。

  窓の外に出しておいたので、冷蔵庫に入れておく以上に冷え冷え。

  緑川もウマかったがこの吟辛も相当にウマかった。

  さすがに全部は飲めなかったが。

  倒れこむように布団へ入り、朝にまた風呂に入って旅館をあとにした。

 

 


 

1月12日        

19時頃に梅田へ戻ってくる。そんなに新潟よりきわめて暖かいとかいうことはないな。

ちょっとだけ飲んで行こうかということになり、ガード下の「プロント」へ。

最近オープンしたのか、かなりきれいな店だ。

クラシックモルツで無事に帰ってこれたことに乾杯したあと、

ジンリッキーと白角のハイボールの計3杯を飲む。

さすがにもうこれ以上行く気にはなれず、ここで解散。

あー飲んだ飲んだ。

 

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