〜8〜 日常生活

――大リーグで162試合を戦い抜くうえで一番必要なのは
「それぞれのプレーに対する自分の形ですね。これがないと、ものすごく不安になる。これがあっても環境が変化するので自分の力を出すのは難しい。8割出せればいいでしょう。特に打つことを期待されている選手は」
――そのうえで、体調の維持も重要だ
「絶対外せないのは、食べることと眠ること。移動の機内など、どこでも眠れることが大切でしょう」
――神経が細やかに見えるが、どこでも眠れるのですか
「移動は、チャーター便。知った顔しかいませんから。自分の枕で寝ています。日本のように、一般の飛行機や新幹線では(ファンなどに)見られている意識があるので眠れませんでした」
――ナイター後、移動してデーゲームということもある
「寝ないでゲームに出る事もあります。西地区と東地区で3時間の時差があり、時間はあっても眠れなくなる」
――そういう時は、怪我の可能性も高まる
「クラブハウスの中でストレッチするなど、出来る限りの準備をするしかない。だからこそ、普段のトレーニングで怪我をしにくい筋肉をつけることが大切なんです」
――日本食が好きだと聞くが、遠征先など難しい面もあるのでは
「遠征先では(スタッフに日本食レストランを)探してもらって試合後でも開けてもらえるように交渉してもらいます」
――どんな食べ物が好きですか
「朝は、炊き立てのご飯ですね。3杯食べます。あとはノリがあれば。まあ、好きなものを好きなだけ食べるタイプです」
――食べる量は
「一般の人より少し多い程度。野球選手の中では少ないでしょうね」
――身長は1b80、体重は75〜76`?
「それがベスト。夏場は食べられなくなって、74,73になってしまいます」
――昨年は何試合か休養のために監督の指示で欠場しました
「よっぽど疲れている場合はありがたいが、そうでなければ、必要ない。自分から要求する事はなかったです」
――全試合でたい?
「できれば。ただ無理をして体が壊れるような状態なら休んだほうがいい。連続して試合に出ることへのこだわりは全くありません」
――気分転換のための準備は
「今はイッキュウという柴犬を飼っていて、彼が大きな役割を果たしています。僕の一と(妻の)弓子のキュウです」
――奥さんの役割も大きいですね
「家に帰ると野球のことを考えなくてすむのは大きい。独身時代は家でもその日のゲームのことを考えてしまい、苦労しました」